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建沼河別
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たけぬなかはわけ
この天皇の御子たち、并はせて五柱ませり。かれ
若倭根子日子大毘毘の命は、天の下治らしめしき。その兄
大毘古の命の子、
建沼河別の命は、阿部の臣等が祖なり。
大毘古の命
一を
高志の
道に遣し、その子
建沼河別の命を
東の方
十二道
二に遣して、その
服はぬ人どもを言向け
和さしめ、また
日子坐の
王をば、
旦波の國
三に遣して
かれ
大毘古の命は、先の命のまにまに、
高志の國に罷り
行でましき。ここに東の方より遣しし
建沼河別、その父
大毘古と共に、
相津一三に往き遇ひき。かれ
其地を
相津といふ。