廟門びょうもん)” の例文
「よくごらんなせえ。どうも夕陽のせいでまぶしくッていけねえが、廟門びょうもんの石段に腰をかけ、野郎があかひつをそばにおいて、休んでいる風じゃござんせんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ、廟門びょうもんの外から大童おおわらわとなった李逵が韋駄天いだてんと馳けこんで来た。一同へ向い大声で外から告げていう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、たちまち五斗米をかついで礼拝に来る者が、廟門びょうもんいちをなした。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)