廃止やめ)” の例文
旧字:廢止
そののち私一人金沢へ出て来て、ある学校へ入っているうち、阿爺おやじくなられて、ちょうど三年前だね、余儀なく中途で学問は廃止やめさ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平生健啖けんたんであったのがにわかに食慾を減じ、或る時、見舞に行くと、「この頃は朝飯はお廃止やめだ。一日に一杯ぐらいしか喰わない。夜もおちおち寝られない、」
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)