度盛ども)” の例文
咽喉のどから下全部を、一つの袋かびんの類と見なした言葉だと思う、そしてボタンはその度盛どもりである。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
電灯が故障のためにないので、室内には二本の蝋燭ろうそくが風にあおられながら、薄暗くともっていた。熱度を計った医員は一度一度そのそばまで行って、目をそばめながら度盛どもりを見た。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)