幼々うひ/\)” の例文
お輝は十六、美しく可愛らしく、幼々うひ/\しく、そしていぢらしい娘ですが、許嫁いひなづけの兵三郎が殺されて、その悲歎は目も當てられません。
彦太郎の娘おてるは取つて十六、行く/\は兵三郎に嫁合めあはせる積り、本人同士もその氣で居りますが、何分まだお人形の方が面白がる幼々うひ/\しさを見ると
姪の多世里の幼々うひ/\しい可愛らしさと共に、まことに罪深い禁苑の果物だつたのです。
二十歳といふ此節の相場では、とつぎ遲れのとうの立つた娘ですが、見たところは十八九の幼々うひ/\しさで、その豊かな頬にも、鈴を張つた眼にも、小さい口許にも、町娘の可愛らしさが溢れます。