年老としとっ)” の例文
それは、何時、年老としとって自分が死ぬか分らない。自分が死んだのち、誰がこの狂人の世話をしてくれる者があろうか。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
一般の百姓は若い者も、年老としとったものも、すべて終日囲炉裏いろりに火を焚いて取巻きくつろぎ、声の好いものは声自慢に松前まつまえや、または郷土固有の甚句じんくや、磯節いそぶしなどを歌って、其処に来合せたものにきかせる。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)