“平維盛”の読み方と例文
読み方割合
たいらのこれもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大将は平維盛たいらのこれもり忠度ただのりのふたりであった。斎藤別当実盛が、東国の事情にくわしいので、案内として、幕僚の諸将のうちにいてゆくのが目についた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源三位頼政げんざんみよりまさ後裔こうえいもここに落ちて来た。熊野で入水じゅすいしたという平維盛たいらのこれもりもこの地へ落ちて来た。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は、お名残だと思ったものですから、その興行は、二日き位に足しげく通いました。その時の狂言は、義経千本桜よしつねせんぼんざくらで、染之助はすし屋の場で、弥助——実は平維盛たいらのこれもり卿になっていました。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)