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干飯
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ほしい
ふりがな文庫
“
干飯
(
ほしい
)” の例文
猪の
焙肉
(
あぶりにく
)
や、薄焼や、
干飯
(
ほしい
)
やかち栗、乾した
杏子
(
あんず
)
など、それぞれの包みを中に入れて巻き、それを背負えるようにしっかりと
括
(
くく
)
った。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は、母の菊女の
菩提寺
(
ぼだいじ
)
へ逃げた。今戸の称福寺である。暗い
蜘蛛
(
くも
)
の巣の中に、息をころして、七日あまり、
干飯
(
ほしい
)
をかんで、潜伏していた。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昼飯
(
ひるめし
)
をカレイというのは枯れた
飯
(
いい
)
、すなわち
干飯
(
ほしい
)
を持って歩いたからである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
お
飯櫃
(
ひつ
)
や釜底の御飯つぶを流し元で
掬
(
すく
)
った物が、ていねいに目ザルに並べられ、白い
干飯
(
ほしい
)
として干し上げて保存してゆく習慣のあることが軒毎によく見られた。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「腰に
干飯
(
ほしい
)
を持ち、ひそかに、二日二た晩、評定所の床下に這い込みまいて……」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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干飯
(
ほしい
)
を持って、評定所の床下へ忍ぶという彼の突飛に似た行動は、その後だった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが、弁円は、
干飯
(
ほしい
)
を噛みながらも、そこを去らなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“干飯”で始まる語句
干飯俵
干飯崎
干飯粥
干飯袋