干大根ほしだいこん)” の例文
「天下を一と呑みにするような大きな事ばかり言やがる癖に、人間を見ると、沢庵たくあんになり損ねた干大根ほしだいこんみたいな野郎で——」
沢庵たくあんにする干大根ほしだいこんが出た時大根一樽にぬか六升と赤穂塩一升とを用意して大根を一かわ並べたら糠と塩を振って今の塩漬茄子をその上へ一側並べて
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
切れ落ちたボートは人間を満載したまま一度デングリ返しを打った奴が、十間ばかり離れた処に漂流していたが、その周囲には人間の手が、干大根ほしだいこんを並べたようにビッシリと取付いている。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)