常畠じょうばた)” の例文
ただ常畠じょうばたの所在だけがカイトで、それは民居の外であり、田はその中に含まれず、新たに切り添えられた切替畑もまたカイトとは区別せられている。
垣内の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
入表の間切は畠方はたけがたの五こくに対して、田方が千二百六十七石あったのに、古見の間切の方は畠も九十七石余、田は千八百七十石以上、この畠はいわゆる常畠じょうばたであって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それが近世に入って小面積のコウゲから、おいおいに常畠じょうばたとし、まれには遠く水を引いて田にもしたのである。中国地方の近世の地誌を見ると、このコウゲの語原がいろいろと想像してある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)