“帆車”の読み方と例文
読み方割合
ほぐるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしていきなり、脇差を抜き、片手にふるって、蜘蛛手くもでに張り廻した帆綱ほづな帆車ほぐるま、風をはらみきった十四反帆! ばらばらズタズタ斬り払った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜が明けて、鉄格子から流れこむ光に見廻すと、太いロップ帆車ほぐるま、海図などの船具ふなぐや鉄砲などが天井裏につまってある。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
キリキリッ、キリキリッと帆車ほぐるまのきしむおとが高鳴ると同時に、軽舸の底にもがいていた伊那丸いなまるのからだは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)