布置たたずまい)” の例文
道太は路次ろじの前に立って、さびのついた庭を眺めていた。この町でも別にいいというほどの庭ではなかったけれど、かわいた頭脳あたまには、じじむさいような木石の布置たたずまいが、ことに懐かしくうつるのであった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)