布武ふぶ)” の例文
かえりみれば安土の城頭の巍然ぎぜんたる金碧こんぺきもまさに天下布武ふぶそのままの偉観いかんではあったが、やはり官兵衛の心を深くとらえたものは、この際でも、彼方に打振る一本の日の丸の扇にくはなかった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)