巻添まきぞ)” の例文
旧字:卷添
殊におどろいたのは千生の長之助で、自分もどんな巻添まきぞいを受けるかも知れないという恐怖から、七月二日以来、どこかへ身を隠してしまった。
廿九日の牡丹餅 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それは先日草山の喧嘩に、とうとう彼まで巻添まきぞえにした、あの牛飼うしかいの崇拝者であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)