山茨やまいばら)” の例文
で、見返りもせず、逆落し、もとの坂をどどどッと駆下りる——いやもう途中、追々ものの色が分るにつけ、山茨やまいばらの白いのも女の顔にあらわれて、呼吸いきけずにげた、——と申す。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)