山家集さんかしふ)” の例文
いて頼朝の墓を鎌倉山に開きて見よ、彼が言はんと欲するところ何事ぞ。来りて西行の姿を「山家集さんかしふ」の上に見よ。いづれか能く言ひ、執れか能く言はざる。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
およそ越後の雪をよみたるうたあまたあれども、越雪こしのゆき目前もくぜんしてよみたるはまれなり。西行さいぎやう山家集さんかしふ頓阿とんあ草菴集さうあんしふにも越後の雪の哥なし、此韻僧ゐんそうたちも越地の雪はしらざるべし。
油煙たつランプともして山家集さんかしふを吾は読み居り物音ものおとたえつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
およそ越後の雪をよみたるうたあまたあれども、越雪こしのゆき目前もくぜんしてよみたるはまれなり。西行さいぎやう山家集さんかしふ頓阿とんあ草菴集さうあんしふにも越後の雪の哥なし、此韻僧ゐんそうたちも越地の雪はしらざるべし。