山人さんじん)” の例文
一童子の背にかんを負わせ、先へ山杖ついてゆく藺笠姿いがさすがたは、守護の御領主とはたれにも見えそうもない。画中の一道者どうじゃ山人さんじんのようである。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漣山人さゞなみさんじん此頃このごろ入社したので、かね一六翁いちろくおう三男さんなん其人そのひと有りとは聞いてたが、顔を見た事も無かつたのであつた所、社員のうち山人さんじんる者が有つて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
パレーのものではダンディの『フランス山人さんじんの歌調にる交響曲=ト長調』(ピアノはマルグリット・ロン)(コロムビアJ八五二七—九、傑作集二三〇)、これがロンのピアノと相俟って