かぎ)” の例文
人徒らに目を以て有字の書を読む、故に字にかぎられて、通透することを得ず。さに心を以て無字の書を読むべし。乃ちあきらかに自得あり。
洪川禅師のことども (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
だがしかし、生を諦め、死をあきらめることは、ひとり仏弟子でしのみにかぎらんや、です。それは、万人の必ず心すべきことではないでしょうか。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
まことに「子をもって知る親の恩」で、子供の親になってみると、しみじみ親の心が理解されます。だが、子に対する親の限りない愛情は、ひとり人間にのみかぎっていないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
ところで、ここには、否定を表わす「不」という語が六つあります。いわゆる「六不」ですが、しかしこれはあながち六不にかぎったことではなく、いくつ「不」があってもよいわけです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)