小酌しょうしゃく)” の例文
自然、話はかたく、女たちも、座に消えがちで、君子の小酌しょうしゃくにならざるをえない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あい宿しゅくとまでもいい難きところなれど、幸にして高からねど楼あり涼風を領すべく、うまからねど酒あり微酔を買うべきに、まして膳の上には荒川のあゆを得たれば、小酌しょうしゃくに疲れを休めて快く眠る。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)