小用場こようば)” の例文
「もし旦那様、何ともはやまこと申兼もうしかねましてございますが、はい、小用場こようばへはどちらへ参りますでございますか、どうぞ、はい。……」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云うので御酒を召上ったが、少し飲過ぎて心持がわるいと小用場こようばってから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうも、はや御面倒でございますが、小用場こようばをお教えなすって下さいまし。はいまことに不自由な老夫おやじでございます。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さあ、亭主ていしゆとんでもかほをする。さがすのに、湯殿ゆどの小用場こようばでは追着おつつかなくつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「はい、もし、まこと申兼もうしかねましたが、小用場こようばはどこでございましょうかなあ。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふと小用場こようばを借りたくなった。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)