小狐こぎつね)” の例文
生意気なまいきをいうな。ちっぽけなくにまれた小狐こぎつねのくせに。よし、そこにじっとしていろ。一つおれがうなってみせてやるから。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
おれは、あいつを身うけすることができるのだ。おれは身うけしてやるだろう! きっと! そうしておれは今の世間の小狐こぎつねどもから遊女にうまうま釣られた、あの間抜けが。と笑われてみたい。
雪渡り その一(小狐こぎつねの紺三郎)
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
大喜おおよろこびでさっそく大ぜいかかりますと、きつねおどろいて、牝牡めすおすきつねはとうとうげてしまいましたが、まだわか小狐こぎつねが一ぴきうしなって、大ぜいにわれながら
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
雪渡り その一(小狐こぎつね紺三郎こんざぶろう
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)