“小柳町”の読み方と例文
読み方割合
こやなぎちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一空さまが、通新石町とおりしんこくちょうから馬鞍横町ばくらよこちょうへ折れて、小柳町こやなぎちょう鍋町なべちょう東横丁ひがしよこちょうと過ぎて不動新道へはいると、和泉屋の総本店はすぐ眼についた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
陸が生れた弘化四年には、三女とうがまだ三歳で、母のふところを離れなかったので、陸は生れちるとすぐに、小柳町こやなぎちょうの大工の棟梁とうりょう新八というものの家へ里子さとこられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
当時五歳のくがは、小柳町こやなぎちょうの大工の棟梁とうりょう新八がもとに里に遣られていたので、それをび帰そうと思っていると、そこへ鉄が来て抱かれて寝ることになり、陸は翌年まで里親の許に置かれた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)