“小幡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おばた83.3%
こばた8.3%
こはた8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妹のお道といふのは、四年前に小石川西江戸川端の小幡おばた伊織といふ旗本の屋敷へ縁付いて、お春といふ今年三つの娘まで儲けた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
と叫ばれ、そのころには、夜空の色でもわかる伏見、小幡こばた方面の千種軍ちぐさぐんまで、はや南の大和大路一ノ橋から六波羅のうしろへ迫っているらしく思われた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上州甘楽郡かんらぐん小幡こはたの城主、織田美濃守信邦のぶくに様と申せば、ろくはわずかに二万石ながら、北畠内府常真きたばたけないふつねさね様のお子、兵部大輔信良ひょうぶだいすけのぶよし様の後胤こういん、織田一統の貴族として、国持ち城持ちのお身柄でもないのに
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)