小幡こばた)” の例文
と叫ばれ、そのころには、夜空の色でもわかる伏見、小幡こばた方面の千種軍ちぐさぐんまで、はや南の大和大路一ノ橋から六波羅のうしろへ迫っているらしく思われた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本軍はもちろん男山八幡の方面にあった千種ちぐさの中将と、児島高徳こじまたかのりの約一万で、たれやら後醍醐の皇子のうちの御一名を上にいただき、小幡こばた、竹田方面から
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)