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小姑
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こじゅうとめ
ふりがな文庫
“
小姑
(
こじゅうとめ
)” の例文
「そんなに悪くはございません、——お松さんはあの通りで、世間の
小姑
(
こじゅうとめ
)
とは気風が違いますから」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大人しいようでその実いつまでも打ち解けてくれない雪子と云うものが一番気心の分らない扱いにくい
小姑
(
こじゅうとめ
)
なので、こんな機会に彼女の
機嫌
(
きげん
)
を取りたかったこともあろう。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
怨望
(
えんぼう
)
満野
(
まんや
)
、建白の門は
市
(
いち
)
の如く、新聞紙の面は
裏店
(
うらだな
)
の井戸端の如く、その
煩
(
わずら
)
わしきや
衝
(
つ
)
くが如く、その面倒なるや刺すが如く、あたかも無数の
小姑
(
こじゅうとめ
)
が一人の
家嫂
(
よめ
)
を
窘
(
くるしむ
)
るに異ならず。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
第一、
小姑
(
こじゅうとめ
)
先生二十人ほどは全部引退してもらう。第二、県当局、父兄、新聞社など、強力に陳情し、説得するが、決して暴力には訴えない。第三、試験は絶対に受ける。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それとも
小姑
(
こじゅうとめ
)
に勤める癖が今も残っていて、特別に大切にしてくれるのであろうか。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
政談家はさまざまの事に口を出し、さまざまの理屈を述べて政府の働を
逞
(
たくま
)
しゅうせしめずと。学者はなおもこの政府に直接して
衝
(
つ
)
くが如く刺すが如く、かの
小姑
(
こじゅうとめ
)
を学びて
家嫂
(
かそう
)
を
煩
(
わずら
)
わさんと欲するか。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
小姑
(
こじゅうとめ
)
のお松も、弟の吉三郎も、下女のお越も、番頭の総助も、猿屋町の粉屋のお光も、小唄の師匠のお角も、
悉
(
ことごと
)
く殺すだけの動機と機会とを持っているわけですが、疑わないとなれば
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
若い時分から幸子以下の
小姑
(
こじゅうとめ
)
たちに意地められつけて来たので、蔭でこそ強硬な意見を吐くけれども、面と向っては腰が弱く、少し此方が強く押せば折れてしまうと云う風であるから
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
姑
漢検準1級
部首:⼥
8画
“小姑”で始まる語句
小姑根生