寫眞器しやしんき)” の例文
新字:写真器
しかし、やがておくぬしかなしきかた見になつたその寫眞器しやしんきは、支那しなの旅からかへるともなく、或るぶん學青年の詐欺さぎにかゝつてうしなはれた。
が、大正九年のあき、たま/\ヨーロツパからかへつて來た親戚しんせきの人からイーストマンの葉書はん寫眞器しやしんきをみやげにもらつた。
そして、いゝ寫眞器しやしんきたいする憧憬は日に日に高まるばかりだつたが、さう手やすつてもらへるはずのものでもなかつた。