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寂々
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せきせき
ふりがな文庫
“
寂々
(
せきせき
)” の例文
第二に、
寂々
(
せきせき
)
寥々
(
りょうりょう
)
たる場所に多き事情あり。第三に、死人ありたる家、久しく人の住まざりし家、神社仏閣、
墓畔
(
ぼはん
)
、
柳陰
(
りゅういん
)
のごとき場所に多き事情あり。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
春の
色香
(
いろか
)
に
出
(
い
)
でたるは
憐
(
あはれ
)
むべく、
打霞
(
うちかす
)
める空に
来馴
(
きな
)
るる
鵯
(
ひよ
)
のいとどしく
鳴頻
(
なきしき
)
りて、午後二時を過ぎぬる院内の
寂々
(
せきせき
)
たるに、たまたま響くは患者の廊下を
緩
(
ゆる
)
う行くなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
落葉
(
らくよう
)
を踏んで頂に達し、例の天主台の下までゆくと、
寂々
(
せきせき
)
として満山声なきうちに、何者か優しい声で歌うのが聞こえます、見ると天主台の
石垣
(
いしがき
)
の
角
(
かど
)
に、六蔵が馬乗りにまたがって
春の鳥
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
々
3画
“寂々”で始まる語句
寂々寥々
寂々寞々