室口まぐち)” の例文
街路とおり一つ距てて母屋と向きあったみせは、四けん室口まぐち硝子戸ガラスどが入り、酒味噌酢などを商うかたわらで、海苔のりの問屋もやっていた。それはもう三時近かった。肆には二三人の客があった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)