宛囀えんてん)” の例文
彼女はちょっと目礼したぎり、おどるようにたんの側へ歩み寄った。しかも彼の隣にすわると、片手を彼のひざの上に置き、宛囀えんてんと何かしゃべり出した。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)