“宗珉”の読み方と例文
読み方割合
そうみん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人がなおも自分のやる片切彫というものを説明するところを聞くと、元禄の名工、横谷よこや宗珉そうみん、中興の芸であって、剣道で言えば一本勝負であることを得意になって言い出した。
家霊 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まずこの目貫めぬきでございますな、これが金獅子ぼたんでございますよ、もとより金無垢きんむく——しかも宗珉そうみんというところは動かないところでげして、それからはばきが金、切羽せっぱが金
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
吾人ごじん元禄げんろく時代の美術を鑑賞するに当り一蝶いっちょう及び宗珉そうみんらの制作に関して俳諧の感化を拒みがたしとなさば、天明寛政の平民美術についてはその勢力隠然狂歌にありしといふことを得べし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)