“孤鶴”の読み方と例文
読み方割合
こかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孤鶴こかく銀漢に啼くかのよう、哈々こうこう哈々と響き渡り、声ある空の一点から一団の火焔渦を巻いて、地上へ落ちると見る間もなく、五右衛門の姿は焔に包まれ、飄々翩々ひょうひょうへんぺん空にぼり
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新言語を用い新趣向を求めたる彼の卓見は歌学史上特筆して後に伝えざるべからず。彼は歌人として実朝以後ただ一人いちにんなり。真淵、景樹、諸平、文雄輩に比すれば彼は鶏群の孤鶴こかくなり。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)