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嫉刃
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ねたば
ふりがな文庫
“
嫉刃
(
ねたば
)” の例文
おかわいそうに、五雲様は眠白様の
嫉刃
(
ねたば
)
にお会いなさいまして、画工には何よりもたいせつな右の腕を切りとられたのでござります。
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
大きな岩の塊を虚空に投げ上げている、高さを競って
嫉刃
(
ねたば
)
でも合せているように、岩が鋭い歯を剥き出して、水光りに光っている。
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
このおめず
臆
(
おく
)
せざる少年の刀が、
眼
(
ま
)
のあたりで
頻
(
しき
)
りに鞘走っている気勢を見て、斬られている一方のあわただしいのを見ると、どうしても二人の間に、何か
嫉刃
(
ねたば
)
の合わされるものがあって、とど
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
とうとう眠白様の
嫉刃
(
ねたば
)
が三倍にも八倍にも強まったのでござりましょう。
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
表面
角突合
(
つのつきあ
)
いをしたという噂も聞かないが、内心いかように、
嫉刃
(
ねたば
)
を
磨
(
と
)
いでいたかを考えると、いまに帰ったら、ひとつあの女をとっつかまえて、あの女が、わが実の母を、どう解釈しているか
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
だから、おこぼれさえもちょうだいできねえというんで、ええくやしい、腹がたつ、憎いはこの地蔵とばかり、たちまち女の一念
嫉刃
(
ねたば
)
に凝って、こんなよからぬわるさをしたにちげえねえですよ。
右門捕物帖:29 開運女人地蔵
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
嫉
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
刃
常用漢字
中学
部首:⼑
3画
“嫉”で始まる語句
嫉妬
嫉
嫉視
嫉妬心
嫉妬家
嫉妬深
嫉妬焼
嫉刀
嫉妒
嫉悪