アンコ)” の例文
たづなを引つぱつてくれる島のアンコさんに訊くと、「遠いモウコと云ふ國から來たんだが、日に二囘も三囘も行くで可哀想には可哀想だ」
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
大島と云へば、椿だの、アンコだの、牛だのが連想されて來る程、何となく淡い美しさを心に描いてゐたのですが、來て見ればあとかたなしで、港の元村もとむらは、さう大した風景でもありません。
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)