姿色きりょう)” の例文
我身の薄命をかこち、「何処かの人」が親をないがしろにしてさらにいうことを用いず、何時いつ身をめるという考も無いとて、苦情をならべ出すと、娘の親は失礼な、なにこの姿色きりょうなら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
姿色きりょうは少し劣る代り、遊芸は一通り出来て、それでいて、おとなしく、愛想あいそがよくて、お政に云わせれば、如才の無いで、お勢に云わせれば、旧弊なむすめ、お勢は大嫌だいきらい、母親が贔負ひいきにするだけに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)