妊婦にんぷ)” の例文
妊婦にんぷが早過ぎた埋葬にって、墓場の中で生き返り、生き返ったばかりか、その暗闇の中で分娩ぶんべんして、泣きわめく嬰児えいじいだいてもだえ死んだ話などは
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
籠城と同時に、ここへ避難して将士と共にたてこもった無数の家族、老いたるも幼きも、女も、そして身重みおも妊婦にんぷまでが、ことごとく、防備の何かを手伝って、必死に働いているのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに鬼婆が妊婦にんぷをさいてそのはらの子を食う人形ぶりに至っては真にせまれるものあり、人形のこととてはら子をほんとうに食べてしまうわけにはゆかぬところから説明者が口ぞえして
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
妊婦にんぷ食物しょくもつ 春 第四十六 病気全快
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)