如是閑にょぜかん)” の例文
右の時に「大阪朝日新聞」には鳥居素川そせん氏がおり、その下に長谷川如是閑にょぜかん氏がいられて、私の面倒をよく見て下すった。
これは長谷川如是閑にょぜかん氏の兄だ。東日の松内玲羊れいよう氏は初代アナウンサー松内則三氏の兄だ。二六新報の水谷竹紫氏が、八重子さんの義兄であることは、いうまでもなかろう。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
その時わたしは同社の若い記者として、時の社会部長の長谷川如是閑にょぜかん先生の下に、叱られ叱られ働いていたその時にも、会場の光景を書くべく、会場に出張し、鉛筆をめていた。
印度の詩人 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一言にして尽せば此断裂は、上を強行するか下を迂廻するか、如是閑にょぜかん氏の所謂「労力の少ない危険」に就くか、又は「労力の多い安全」をえらぶかの二途より外に通過の方法はない。
八ヶ峰の断裂 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
長谷川如是閑にょぜかん氏の「心の自叙伝」。立派である。優れた自画像であり時代像だ。菊池寛氏の「半自叙伝」。あのような自己の割りきりかたも、ぼくのなしうる所でない。長谷川伸氏の「ハンコ伝」。