“にょぜかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
如是閑71.4%
如是観28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時わたしは同社の若い記者として、時の社会部長の長谷川如是閑にょぜかん先生の下に、叱られ叱られ働いていたその時にも、会場の光景を書くべく、会場に出張し、鉛筆をめていた。
印度の詩人 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一言にして尽せば此断裂は、上を強行するか下を迂廻するか、如是閑にょぜかん氏の所謂「労力の少ない危険」に就くか、又は「労力の多い安全」をえらぶかの二途より外に通過の方法はない。
八ヶ峰の断裂 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
空気の切売が出来ず、空の縄張が不当なら地面の私有も不合理ではないか。如是観にょぜかんによりて、如是法にょぜほうを信じている吾輩はそれだからどこへでも這入はいって行く。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人生は京の夢、大阪の夢だ。電光朝露でんこうちょうろ応作おうさ如是観にょぜかんだ。まあ聞け……そんな経緯わけで吾輩は、その未亡人の手に付くと、お母さんだか妹だか訳のわからないステキな幸福に恵まれながら学問をおそわった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)