好加減よいかげん)” の例文
たれでも善事よいことをしたくないとおもふ人はないが、本気になつて、一心にそれをしようと思ふ人と好加減よいかげんに上つらでしたいと思ふ人とで大変な違ひになるんですよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
真理だとか愛国だとかいうことは好加減よいかげんにせよ、然らざれば汝自身失敗に失敗を重ぬるのみならず、罪なき汝の妻子父母も汝とともに悲哀の中に一生を送らざるを得ず
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
好加減よいかげんの怪物となる……パッと消失せてしまッた跡はまた常闇とこやみ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)