奸知かんち)” の例文
一ノ関さまの奸知かんちけたところがお家の将来のわざわいになるであろう、このことをくれぐれも忘れぬように、と遺言されたそうです
そのうちに奸知かんちあるもの、良心にとぼしきものはこの娯楽を得るために盗賊を働く、ひとりでは心細いから相棒を作る、弱いものを脅迫して金品をまきあげる、他の子女を誘惑して同類にひっこむ
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
奸知かんちにたけた老人であるに違いない。
除いてくれ、知っているとおり、故人の古内主膳どのは、義山公(故忠宗)に殉死するとき、一ノ関の奸知かんちこそ御家の害になろう、と遺言をされた、それが次つぎに、事実となってあらわれている