“女香”の読み方と例文
読み方割合
にょこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬめやかな凝脂ぎょうしは常にねっとりとその白い肌目きめからも毛穴からも男をそそる美味のような女香にょこうをたえず発散する。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、別府の配所では、久しく女香にょこうにも隔絶されておられたので、小宰相のなみだのれや、妊娠初期の女体の烈しい血の蕩揺は、帝の渇きを医すにありあまる熱さであったろう。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)