女婿むこ)” の例文
「さて。……今日は一つやっちまおうか。小面倒だが、毛家の女婿むこのあの与力が、まだかまだかとまたうるさく言って来やがるにちげえねえ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或る西蕃王のやしきにいて、郡馬ぐんば(王の女婿むこ)となったが、その黒い姫君すらも、彼を嫌って、振り抜いたとかで、自分からそこを追ン出てしまったため、以来
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがいまむじつの罪で牢内にいるばかりか、わる庄屋のもうに買収されて、その女婿むこの与力から奉行、牢屋あずかりまでみながグルになって、かいの兄弟を闇から闇へ殺そうとしているんです
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)