女五にょご)” の例文
嵯峨さが帝のお伝えで女五にょごみやが名人でおありになったそうですが、その芸の系統は取り立てて続いていると思われる人が見受けられない。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
女五にょごみやのほうへもこんなふうにして始終物質的に御補助をする源氏であったから、宮は深く源氏を愛しておいでになった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
九月になって旧邸の桃園の宮へお移りになったのを聞いて、そこには御叔母おば女五にょごみやが同居しておいでになったから、そのお見舞いに託して源氏は訪問して行った。
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
桃園の女五にょごみや様は寂しいお一人ぼっちなのだからね、式部卿しきぶきょうの宮がおいでになった間は私もお任せしてしまっていたが、今では私がたよりだとおっしゃるのでね、それもごもっともでお気の毒だから
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)