契冲けいちゅう)” の例文
日本で蘐園かんえん派の漢学や、契冲けいちゅう真淵まぶち以下の国学を、ルネッサンスだなんと云うが、あれは唯復古で、再生ではない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
契冲けいちゅうは竹から童子の生まれる話が『大宝広博楼閣経』と『後漢書ごかんじょ西南夷伝』とに存するのを指摘して、その影響を推測しているが、たといその影響があったとしても
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
自分の国の方にいた頃の彼は、平田派の学説に心を傾けた父等の人達があの契冲けいちゅう真淵まぶちのような先駆者の歩いた道に満足しないで、神道にまで突きつめて行ったことをむしろ父等のために惜んだ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)