“失策（しっさく）” の例文
矢張（やは）りそんな訳（わけ）のものでございますか……。私（わたくし）どもにはこちらの世界（せかい）のことがまだよくのみ込（こ）めないので、ときどき飛（と）んだ失策（しっさく）をいたします。何分（なにぶん）神様（かみさま）の方（ほう）で宜（よろ）しきように……。
小桜姫物語：03 小桜姫物語 (新字新仮名) ／ 浅野和三郎(著)
ところが、あなた自身が馬鹿なことをして、こんな失策（しっさく）を招いてしまったのです。しかし失望することはありません。こんな失策はまたどうにでも申しわけができます。まあ、気を強くお持ちなさい。
世界怪談名作集：17 幽霊の移転 (新字新仮名) ／ フランシス・リチャード・ストックトン(著)
「やあ、これは失策（しっさく）でした。」と、学者はいいました。
影 (新字新仮名) ／ ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著)
ああ、シグナルは一生の失策（しっさく）をしたのでした。
シグナルとシグナレス (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)