“太海”の読み方と例文
読み方割合
ふとみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市街から少し離れ最上もがみ川の川口に臨んだ水郷である。房州では太海ふとみ村の西山と江見村との境に一つの山居がある。これなども山というほどでない海岸近い地である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今は昔、そこにゐる潜水夫のうちで、太海ふとみ今太郎いまたらうといふ少年潜水夫がゐました。
動く海底 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
さて、かうして潜水を稽古けいこしてゐるうち、さすがに名人太海ふとみ之助のすけの子だけに、たちまちのうちに、今太郎いまたらう君は一人前の——いや、子供でありながら、大人にまさるほどの立派な潜水夫になりました。
動く海底 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)