太棹ふとざを)” の例文
やはらかい、弾力のあるベッドに寝てゐると、仲々寝つかれない。太棹ふとざをの三味線でも聴いてゐるやうに、食用蛙が、ぽろんぽろんと雨滴のやうに何時までも二人の耳についてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
ひよろひよろとくびをふれば太棹ふとざをが……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
太棹ふとざをと、するど拍子木ひやうしぎ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)