“大草鞋”の読み方と例文
読み方割合
おおわらじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……樹島は赤門寺を出てから、仁王尊の大草鞋おおわらじを船にして、寺々のちまたぐように、秋日和の巡礼街道。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仁王門の柱に、大草鞋おおわらじが——中には立った大人の胸ぐらいなのがある——かさなって、稲束の木乃伊みいらのようにかかっている事は、かれ小児こどもの時に見知ったのも、今もかわりはない。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)