大栂おおとが)” の例文
烏はかもめが浮いたよう、遠近おちこちの森は晴れた島、目近まぢかき雷神の一本の大栂おおとがの、旗のごとく、つるぎのごとくそびえたのは、巨船天を摩す柱に似て、屋根の浪の風なきに、泡のしぶきか、白い小菊が
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)