大儲おほまう)” の例文
吉三郎は仲間では三下さんしただが、あの牙彫の手形を手前のところから見付けて持つて行くと、急に頭領かしらの株を狙つて、拔荷の大儲おほまうけを一人占めにしようといふ大望を起したのさ
その上日本一の大なまくらだから、なべの尻を引つ掻くより外に役に立たない代物しろものだ。望み手があるなら、こしらへごと一兩で賣つても大儲おほまうけだ——と言ふんで、思ひ切つて手離しましたよ、親分