外囲そとがわ)” の例文
旧字:外圍
お夏はかざしていた日傘の柄を横に倒してじっと見たが、右手めてに商品陳列所の外囲そとがわが白ずんで、窓々の硝子がらすがぼやけて見えるばかりか、蝉の声さえ地の下に沈んで、人気はなく
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)